三田紀房、好きなんですよ。といっても「ドラゴン桜」のような自己啓発系ライフハックものではなく、「クロカン」や「甲子園へ行こう」のような野球ものが好きです。
Kindleで「砂の栄冠」を少しずつ読んでいるのですが、「砂の栄冠」は三田紀房の野球ものに自己啓発もののエッセンスを取り込んだ作品となっていてこれが面白いです。
砂の栄冠 あらすじ
主人公は埼玉県の公立高校の野球部のキャプテン七嶋。七嶋はプロ野球のスカウトが注目する選手だが、チームは中堅クラス。創立100周年でも甲子園に出場経験はゼロ。
七嶋は30年来の野球部のファンの老人トクさんに呼び出され「野球部のために使って欲しい」と1000万円を託される。
監督は使い物にならない、守備はザル、野球部専属の整体師は信用できない……などのハードルをトクさんの1000万を使い乗り越えていく七嶋。
七嶋はトクさんを甲子園に連れて行くことができるのか?
1000万円の使い方
この作品のポイントの一つは、1000万円の使い方にあります。初めは甲子園への交通費だったり、整体の支払いだったり細かい出費だったのが、コーチを雇うことでなにかが吹っ切れます。
最初のコーチは伝説のノックマンです。名称不明。作中でも「伝説のノックマン」としか出てきません。名前も連絡先もわからないので、伝説のノックマンの雇うためにはロールプレイングゲームの攻略法のような手段で連絡をとらなくてはいけません。
その他、1000万円で雇った人たち(一部)
骨折しても1試合くらいならどうにかしてくれるテーピングの魔術師
元Jリーガー の遠藤が出てくるとは思いませんでした。作中では千藤さんという名前。変化球を打てるようになるために、一ヶ月100万円でフリーキックを蹴ってもらいます。
甲子園ものとしての面白さ
その他、甲子園ものとしても面白いのもポイントですね。まー「クロカン」や「甲子園へ行こう」があるので、ここ当然でしょうか。
現在、16巻まで読みました。25巻で完結しているので、もうしばらく楽しめそうです。